ガメラ Wiki

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概要[]

ガメラシリーズには、以下の様に合計で48年もの空白期間が存在する。

空白期間の中には、後述の通り(おそらく)2010年代以降のゴジラシリーズとの競合の影響もあった。

また、17年ぶりの純粋な新作にもかかわらず、『GAMERA- Rebirth-』に関しても、瀬下監督自身も述べていたり、各所のレビューやSNSでも指摘されている通り、明確な予算不足に悩まされている。

これらの背景には、以下の通り、大映徳間書店KADOKAWA2回も版権元が変わってきたことと並ぶ、第1作目の時点から常に親会社の財政に影響を受けてきた大映特撮の影の面でもある。

ゆえに、ここまでガメラの知名度が落ちた背景には、親会社が2回も経営破綻したことをはじめ、シリーズの歴史に作用してきた複合的な要素が大きい。

解説[]

  • 最初の親会社の大映は第1作目の『大怪獣ガメラ』製作の時点で火の車の状態であり、『大怪獣ガメラ』が白黒作品なのもそれが理由である。
  • 大映は、ガメラシリーズや大魔神シリーズ妖怪シリーズといった特撮作品の展開によって実質的に「延命」することができ、これによって水木しげる作品との関係性も生まれた
  • しかし、それでも経営は上手くいかず倒産の結末を迎えてしまった。次の親会社である徳間書店においてもバブル崩壊をきっかけに徳間書店が多額の負債を抱えたことが原因となって解散してしまい、角川書店(現KADOKAWA)へ移されることになった。
  • 結果として、58年の歴史の中でわずか12本しか作られていない。しかも、『宇宙怪獣ガメラ 』は総集編的な内容である。
    • これまでいくつもの企画がお蔵入りしてしまい、各会社における復活の計画すら毎回ハードルが高くてここまで作品数が少なくなった。
  • ブランクの度に新規層への知名度がリセットされ、(ウルトラマンより僅かとは言え古いにもかかわらず)「亀という「地味」なモチーフを使ったゴジラウルトラマンのまがい物」と思われてしまい、予算・スポンサー・宣伝面のすべてにおいて悪影響が発生してきたため、新作の製作そのものが困難になった。
  • 昭和期には海外展開を視野に入れて外国人の役者を多用したにもかかわらず、大映の倒産によって結局ほとんど何もできなかった。
  • 高い評価を受け、星雲賞の受賞などの快挙も達成し、現在に至るまで(平成ガメラからの影響を受けている『シン・ゴジラ』や『ゴジラ-1.0』をふくむ)ゴジラシリーズウルトラシリーズ仮面ライダーシリーズなど数多くの作品群や『水曜どうでしょう』にも影響を与えてきた『平成ガメラ』ですら、(関連書籍によると)知名度ゆえに興行は成功せずに打ち切りになった。
  • その『平成ガメラ』がシリーズにとっての「祝福」でもあり「呪縛」にもなってしまい、結果的にはシリーズの再度の沈下に帰結した。
    • 打ち切りの原因になった興行を減らした原因の一つは阪神淡路大震災であったとされる。また、『ガメラ3 邪神覚醒 』のストーリーから、希望を持たせる展開を構築することが困難になったことも、打ち切りの原因の一つだとされている[1]

『小さき勇者たち~GAMERA~』関連[]

  • ガメラ大怪獣空中決戦 』が子供たちにも人気が出たことで、湯浅たち旧陣営や上層部も留飲を下げたのか、『ガメラ2 レギオン襲来 』以降はガメラのアイディアに関して対立が起こるどころか、金子修介樋口真嗣ですら躊躇したとされる「ウルティメイト・プラズマ」の使用にもとくにクレームが入ることもないなど、制作環境が前作と比較して比較的スムーズになったとされる。
    • 平成ガメラ3部作の制作時に、ガメラのキャラクターやストーリーなどを巡って金子・伊藤和典側と旧制作陣や上層部との間に激しい摩擦があったのは事実であり、これが『小さき勇者たち~GAMERA~ 』の「子供達にガメラを帰す」という制作方針に多大な影響を与えたとされている。
    • しかし、皮肉にも、本シリーズを苦しめてきたブランクなどの諸事情によって形成された客層のニーズと合致せず、『小さき勇者たち~GAMERA~ 』の興行的失敗によって再びシリーズは沈下し、『GAMERA -Rebirth- 』まで17年もの空白期間が生じることとなった。
  • 『小さき勇者たち~GAMERA~ 』から『GAMERA -Rebirth-』に至るまでに、実に4-6つの企画が中止または延期になった。
    • 『小さき勇者たち』の続編、2017年頃に公開予定だった作品、カートゥーンネットワーク が2005年に製作発表したアニメ[2][3]、『牙滅羅[4]、2014年に告知されたアニメ化作品[5]、モンスターバースの前身の『ガメラ3D』[6][7][8][9]
    • 2015年の映像作品のシリーズ化が実現しなかった原因は判明していないが、以下の様な説をを挙げる人々もいる。
      • 「十分な予算が確保できなかった」
      • 「時期的にも配給体制的にも(金子修介自身が認めるほど設定の似ている)モンスターバースや、皮肉にもガメラシリーズと関わりを持つことになる面々が監督をつとめた『シン・ゴジラ』や「アニゴジ」との競合が避けられず、ネームバリューや(配給面も含めた)資金力や配給先へのアピール性の面でも不利だったから企画が見送られた」

余談[]

  • 徳間書店時代にはスタジオジブリと同期であり、『巨神兵東京に現わる』は平成ガメラから直接の影響を受けている。
  • 経済的な事情から、コミックスや小説やテレビゲームなどの商品展開も非常に少ないため、知名度の低下に拍車をかける一因にもなった。
  • 2020年頃には、アニメーション媒体としての「ガメラ」が商標登録されたとの情報があり、次回作は本当にアニメになるのではないかとの予想が囁かれていたが、パチンコ関連もあって、それが『GAMERA -Rebirth- 』のことなのかは不明である。
  • ガメラ大怪獣空中決戦 』の興収は、阪神淡路大震災によって大きく減少したともされている。

脚注[]

注釈[]

出典[]

外部リンク[]